2011年10月28日金曜日

極上ワイン会(しみじみ旨いブル赤古酒'90/'78/'71/'62/'54)

Louis Roederer Cristal'94
Chevalier Montrachet Les Demoiselles'95Domaine Louis Latour
Charmes Chambertin'90Domaine Armand Rousseau
Corton Les Pougets'78Domaine Louis Jadot
Chambolle Musigny Les Amoureuses'71Domaine Grivelet
Corton'62Domaine Boucherd Pere et Fils
Romanee St.Vivant Les Quatre Jouenaux'54Domaine Louis Latour


他メゾンで94年ヴィンテージ宣言があったでしょうか?
気品あるイエローゴールド
大変細やかな泡粒
透き通るような綺麗な酸、クレームブリュレ、ブリオッシュ、
グレープフルーツやオレンジのコンポート。
含むと、ほろ苦さが心地良い。
グレープフルーツの軽い苦みに余韻がアカシヤの蜜
若いクリスタルでは味わえませんね、この旨味^^
濃いめのイエローゴールド、ややグリーンも帯びる。
石屑、巨大なミネラル、ラベンダーの蜜、ラノリン、樹脂
充分なグリップ、石味の背景を持った溢れ出るトロミ。
ラノリンと圧倒的なミネラルの存在。
率直に旨い余韻^^
シャルムなら、もうそろそろ良いでしょう^^
エッジに錆色。
そして一嗅ぎ、豊かにツンと甘く香る、フランボワーズのタルト
うまそ~~~^^
巨大な岩に閉じ込められた木苺のコンフィチュール
含むと香り程の圧倒的な甘さがない、やや辛口の切れ上がり
(完熟には今少し時間が必要^^)
色々な意味で^^良き前座
夕焼けが混じる暖かな色調
飛び切りのパウンドケーキの香りにそそられる
十二分に熟れた”ざくろ”
含むと香りと同じ、熟れてパックリ割れたざくろの甘酸っぱさ
コルトン グランクリュ中大変繊細な美酒を生む畑
「コルトンのミュジニ」
流石3/100のヴィンテージ、1978年!
どこまで高みに上がるか?!
マニア垂涎の伝説の造り手!
テリの良いつやつやした綺麗な夕焼け。
つんとすました佇まい、石灰に蜜
オレンジママレード。
シャンボール ミュジニ村だけにある気品。
甘く香るオレンジコンポートより、
含んだ際の衝撃の方が遥かに大きい。
石灰プレートから浸みだし、
じわじわ溢れ出る、濃厚なオレンジの蜜

ややくすんだ感じの色合い
ぎりぎりで踏ん張ってくれている。
ミラベルやフランボワーズのオードヴィーの香り
ミラベル(黄すもも)のコンポートにサワークリームを
入れたような甘酸っぱい美味しさ。
一期一会の古酒の魅力

57年目!
淡いが画像よりも赤みを帯びている
杏子の核、砂糖大根煮、醤、
しかし全体にふわふわと軽い印象

(この感じはもうすぐ化ける^^)

やや温度が上がると、カカオ、ショコラが顔を出す^^
良い感じ^^のカラメル香

しばらくすると、ねっとりと舌に絡みつくような旨味が現れる。

気品に満ちた”ワイン殿下”

本日のお料理・・・↓
野菜の香草ゼリー寄せ モザイク仕立て

シャンパーニュに合わせて

フォワグラのコンフィ 林檎と無花果のコンポート添え

シュヴァリエモンラッシェ レ ドゥモワゼルと共に

フランス・ドンブ産”鳩”胸肉 ロティ 赤ワインソース

コルトン レ プジェ78年
レザムルーズ71年と。

フランス・ドンブ産”鳩”腿肉 グリエ 茸ソテー添え

ル コルトン62年と究極のマリアージュ

フランス農家製チーズ
ブリー ド モー・トリュフ ベール・コンテ24か月

ロマネ サン ヴィヴァン レ カトル ジュルノー54年

お食事はtoratanu特製!豆乳地うどん

クラシックプリン

グラハム ヴィンテージ ポート1963年を添えて。

ご参加頂きました皆様有難うございました。
本日の一番ワインをお聞きすると、
ロマネ サン ヴィヴァン レ カトル ジュルノー 4/8

ロマネ サン ヴィヴァン レ カトル ジュルノー
&
シャンボール ミュジニ レ ザムルーズ
の両方 2/8

シャルム シャンベルタン 2/8

という結果でした。

94年というオフ年の極上シャンパーニュ、
95年とやや若いシュヴァリエ、
90年/78年/71年/62年/54年
54年以外は20世紀空前の当たり年の美酒たち

toratanu真骨頂の古酒をご堪能頂きました。
次回又アリエナイ世界へ誘います^^

2011年10月23日日曜日

SPワイン会10月会”仏産鳩ワイン会”

22Octobre2011
本日のワインのラインナップ・・・
Pol Roger Brut Reserve 3L
Meursault 1er Cru les Perrieres'92Domaine Robert Ampeau
Chassagne Montrachet 1er Cru Clos de la Maltroie'92Domaine Michel Niellon
Echezeaux'95Domaine Bernard Martin Noblet
Vosne Romanee 1er Cru Les Chaumes'95Maison Leroy

Option
Graham Vintage Port'63

Pol Roger Brut Reserve 3L
今日はお人数が少ない会でしたが、
3L開けてしまいました^^
「飲み倒れワイン会です^^」
チョークに蜜の装い、
杏子のコンポート。

このシャンパーニュを飲むと、思わず背筋が伸びます^^
ハイ!生涯の友です^^
Meursault 1er Cru les Perrieres'92Domaine Robert Ampeau
極上のテリのイエローゴールド。
正に石灰岩のミルフィーユに蜜。
カラメル、芋納豆。
やはりムルソーの中で、このペリエールのみは
別世界!の趣。
Chassagne Montrachet 1er Cru Clos de la Maltroie'92Domaine Michel Niellon
こちらも負けじと、飛び切りのテリを呈すが、かなりグリーンを帯びる、
気品あるグリーンイエローゴールド。
ニエロンさんらしい、樹脂を思わせる目の詰まったボディ。
和三盆糖の優しい蜜の芳香
流石、上等のペリエールと充分張り合える^^
Echezeaux'95Domaine Bernard Martin Noblet
飲み頃サインのエッジに錆色が出た淡いガーネット色。
フランボワーズのキャンディ
東洋風のスパイスミネラル
仄かな鳥獣の内臓の香り
旨味が乗り、鳩の腿肉と良さそう^^
Vosne Romanee 1er Cru Les Chaumes'95Maison Leroy
こちらもエッジに錆色、色合いは前者より深い。
定石通りのスミレの芳香
豊潤でアルコールに富み張りがある。
鳩の胸肉から滴るジューシーな旨味を包み込む
フランボワーズのリキュール様の甘味。
温度が上がるとキルシュに変身!
素晴らしい!!

本日のお料理達
手前から時計回りに・・・

オードヴル
函館産つぶ貝のマリネ 柑橘類の香りで
グルヌイユ ニンニクのピュレとパセリのソースで
コンタン(牛タンの塩漬け)

ポル ロジェ ジェロボームが見る見る空に^^!

茸のクリームスープ カプチーノ仕立て

美味しいシャルドネと良い相性ですね。
仏産”鳩”腿肉のグリエとナッツ風味のサラダ

香ばしく炙られた腿肉と木苺のニュアンスのエシェゾーが
互いを高めあっています。

仏産”鳩”胸肉の炭火焼 赤ワインソース

飛び切りのチルド肉の為、ギリギリレア!の火入れで。
互いの自己主張をぶつけ合って生まれる
マリアージュの醍醐味!

フランス農家製チーズ
手前より時計回りに
コンテ24か月・サン フェリシアン・ミモレット18か月

お食事は、旨味凝縮コンソメ稲庭うどん

特製!ガト‐ショコラ

しっとりと深みのある旨味と食感に合わせ、
オプションワインは・・・↓
Graham Vintage Port'63

桜の花びらの塩漬けのような色合い^^
世紀のポルトイヤーに恥じない迸る果実味
ドライ無花果のリキュール!
特製!ガト‐ショコラとのマリアージュは昇天気分^^

本日は7名様というこじんまり会でしたが、
皆様のお蔭さまで、大盛り上がり会とさせて頂きました。
デカ瓶シャンパーニュもスルスルと空き^^
正に”飲み倒れワイン会”でした^^

有難うございました。



2011年10月17日月曜日

toratanuレア!ワイン会10月会

10Octobre,11.



10月のラインナップは・・・
Pol Roger Brut Reserve 3L
Maximin Grunhauser Riesling Kabinet'82
Volnay 1er Cru Les Champans'97Domaine Marquis d'Angerville
Volnay 1er Cru Les Champans'95Domaine Marquis d'Angerville
Volnay 1er Cru Clos des Ducs'91Domaine Marquis d'Angerville

Option
Fixin 1er Cru Clos Napoleon'62Domaine Pierre Gelin

このワイン会では珍しい、ドイツの銘醸ワインの出展です^^
皆様のご意見は如何でしょうか?
赤はヴォルネのクラシックな造り手
マルキ ダンジェルヴィーユの垂直です。

いつも仲の良い^^大原先生ご夫妻です。
「ヴォルネは15年以上経たないと良さが出ないね。」
「オプションのフィサン クロ ナポレオン62年には脱帽!。」

ピンボケですみません!

佐藤様ご夫妻です。
ご主人:リースリング カビネット82年
・・・「リースリングの古酒を飲む機会は余りなかったので
貴重な体験でした。甘味だけでなく、酸もしっかりしてますね!」
ヴォルネ クロ デ デュック91年
・・・「シャンパン97年95年も美味しかったですが、
やはりバランス面で、これは別格ですね!!」

安藤様ご夫妻です。
'91Clos des Ducs・・・美味しかったです。
'97Champans・・・好みでした。

ワイン会には初めてご参加頂いた伴野様、
斎藤様、吉川様です。

伴野様:①95年ヴォルネ シャンパン
②82年マクシミーン グリューンハウザー リースリング カビネット
「料理とベストマッチでした!!」
「楽しかったです!またおじゃまします。」

斎藤様:「82年のドイツと海老のクリームとても相性が良かったです。
ドイツで生まれ年のワイン飲んだ事がなかったので感動しました。
ドイツはミネラルがしっかりあって、石油のような香りもあって
改めてドイツの美味しさを発見しました。
料理の合わせ方もすごく美味しかったです。
フィサンも頂いてすごく優しい味わいで、フィサンでもこんな年月経っても
飲めるんだと感じました。
アフタヌーンティーにぴったりなお酒でおいしかったです。」

附田様、森田様です。

附田様:「海老の料理との相性が良く、ドイツワインが好きになりそうです。」

森田様:Clos des Ducs'91・・・「いい感じに熟成し、本当に美味しく頂きました。」
d'Angerville・・・「骨格がしっかりしていて、やはり良いですね。」

富井様、平井様です。

富井様:「ワインのみでは91年が良かったですね。
料理と合わせると、古代豚の美味しい脂と97年が
合うと思います。素晴らしい!」

平井様:Fixin62年・・・「50年でこれは衝撃的。」
ダンジェルヴィーユ・・・「初めは95年、時間が経ってからは91年が好みでした。」
「古代豚のトロトロ具合が素敵。」
「料理がジワッと新機軸で面白かったです。
これからも楽しみにしています。」

高橋様ご夫妻、磯崎様、伊佐野様ご夫妻です。

高橋様:ポル ロジェ・・・「すっきりした酸味が心地良かったです。」
カビネット・・・「久しぶりに飲みましたが、まだまだフレッシュで
酸味と甘味のバランスが素晴らしかった。」
ヴォルネ3種・・・「97年はまだ若いがうまみが十分あった。」
「95年は花開いている。少し重みもあってこれもうまみ十分。」
「91年雰囲気が違う、ちょっとブランデーのような感じ、非常にエレガント。」
「オプションは2種とも古いヴィンテージでしたが、それぞれが際立っていて
とても美味しく飲めました。」

伊佐野様:「やっぱりポル ロジェが一番好きです。」
「ワインもお料理も、この時間が楽しいと思えるので、
高橋さんに連れてきて頂いてます。
来れることが楽しみで、毎日仕事を頑張っているように思います!」

高橋様奥様のお誕生お祝いです^^!

毎々、安藤様ご夫妻にプロの歌声を
ご披露頂いております。

ハッピー♪バースデイ♪♪ツーユー♪♪♪
ハッピー♪バースデイ♪♪ツーユー♪♪♪
ハッピー♪バースデイ♪♪
ディア高橋さん~~~♪♪
ハッピー♪バースデイ♪♪ツーユー♪♪♪

皆様の大合唱でお祝いさせて頂きました^^
高橋さん!お誕生日おめでとうございます。
この一年が、ご家族皆さまが健康で
より良い年てありますことを祈念いたします。

安藤様ご夫妻、皆様有難うございました!!

皆様のお蔭さまで、今回も楽しくスムースに進行させて頂きました。
次回以降も、皆様に感動して頂ける”ワイン会”を目指し、
スタッフ一同努力して参ります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
有難うございました。


2011年10月9日日曜日

世界恐慌の年”1929年”の美酒!!!!!がメインのワイン会


忌まわしい、世界恐慌の年として有名な1929年。
しかし、フランスのワインでフォーカスすると、
20世紀の偉大な当たり年としてベスト3に入る極上年。
因みに・・・
ボルドーでは、1929年/1945年/1961年
ブルゴーニュでは、1929年/1959年/1978年

私toratanuの胸に刻み込まれている1929年の作品は・・・
Bordeaux
Ch.La Mission Haut Brion
Ch.Petrus
Ch.Ausone
Ch.Latour
Ch.Mouton Rothschild
Ch.Palmer
Ch.Beychevelle
Ch.Montrose

Bourgogne
Musigny de Vogue
Romanee Conti
Clos des Lambrays
Clos de Vougeot de Morin(Chateau de la Tour)

上記のワインの特徴を一言で言い表すと・・・
「3時間を超えても落ちない、風味の持続性」です。
丁度2年前の銘醸ボルドーワイン会のオプションワインで
出展させて頂いた、CH.モンローズ1929年、
10名様の方にお召し上がり頂きましたので、
記憶に新しいかと存じます^^

前置きが大変長くなりましたが(^^;
今回名古屋より愛好家をお迎えしてのワイン会。
メインがクロ ド ヴージョ1929年シャトー ド ラ  トゥール/ジャン モランです。

ワインのラインナップは・・・
Krug Private Reserve'61
Chevalier Montrachet Les Demoiselles'95Domaine Louis Latour
Musigny Vieilles Vignes'90Domaine Comtes Georges de Vogue
Clos de Vougeot'29Chateau de la Tour/Jean Morin

では1本ずつご紹介を致します^^

Krug Private Reserve'61
品の良いイエローゴールド、極繊細な泡粒。
淡い蜜の香りにブリオッシュのニュアンス。
”深窓のクレーム”
少し舌に乗せると極繊細な泡が優雅に遊ぶ。
お化粧直しした、「コレクション61年」の
完璧なバランスには欠けるが、偉大なシャンパーニュの極み。
ボランジェ61年との違いは、”こっくりした栗味”の
有る無し。
ピノノワールの比率の違いか?
ボランジェの”剛”に対し、”柔”と言えよう。
どちらが好みと問われると、両方^^。
是非、ポル ロジェと対決させたい。
(多分・・・ポル ロジェに軍配・・・)

Chevalier Montrachet Les Demoiselles'95Domaine Louis Latour
ルイ ジャド社と仲良く分け合う、シュヴァリエ畑中の名畑。
この上を行くのは多分、ルフレーヴとMニエロンのみ。

控えめなゴールド色。
十数年ではやや早すぎるか。
しかしミルランダージュの年1995年は、
思ったより愛想が良く、ラノリン、熱い石、石屑、煙草、アカシヤの蜜、
含むとアカシヤの蜜のようなハニーライクな素敵な芳香、
シュヴァリエらしい、熱き石の余韻が大変長い。
しかし、若さゆえの頼りなさは否めない。


Musigny Vieilles Vignes'90Domaine Comtes Georges de Vogue
極上の1972年物以来の偉大な作品。
エッジはこの数年で大分淡くなってきた。
しかし、中心は大変濃く、深みのあるガーネット色。
フランボワーズ等赤系の果実香、豪勢なお香の香り、渇いた藁、
全体のトーンは、未だパワフル。
ツンとした石灰香があの深遠な雪景色に変わるのは
あと30年くらい必要か!


Clos de Vougeot'29Chateau de la Tour/Jean Morin
シャトー ド ラ トゥールと言うと、1980年代後半
レバノン人の醸造コンサルタント、ギィ アッカの
過剰な”低温浸漬”で評判を落とし、復活は21世紀に入ってから。
しかし、ニュイ サン ジョルジュのネゴシャンをしていた
ジャン モランがオーナーの時代は、
(20年代~50年代後半くらいか?)
世紀の銘酒を輩出していた。
十年ちょっと前にtoratanuで深夜、
1929年物と1937年物を同時対決させた時は、
1937年物がジャストで、1929年物はやや早かった。

その時以来・・・今回。
暖かみのある、淡いオレンジがかったガーネット色。
菩提樹のハーブティーにラベンダーの蜜を加えた美味しさと甘さ。
しかしイメージ程儚くなく、甘さも果実味もしっかりしている。
舌の上にラベンダーの蜜を直接乗せ、ヒリヒリする甘さを感じ
素晴らしい!
時間を経ても「落ちる気配」を感じない。
82歳にしてこの若さ!
この様に年を取りたいものだ^^

Marc de Bourgogne'47Domaine de la Romanee Conti
〆は、ロマネ コンティ社の古いマールです。
私はオードヴィーが苦手ですが
(酒が弱くワインで一杯一杯^^;)
大変香り高く、甘くない杏子酒のような感じでとても円やかです(^^;
現在ご予約受付中です。
一杯5800円です。

さて、本日お越し頂きました皆様は如何でしたでしょうか?
大変マニアックなラインナップ、お気に召して頂けましたでしょうか?
遠いところお越し頂きまして、誠に有難うございました。